上野アーティストプロジェクト第9弾として開催する本展では、布地などに針で糸を刺し、縫い重ねる手法によってかたちづくられた多彩な造形と表現に注目します。手に持った針を動かし、布の表裏の行き来を繰り返す「刺繍(ししゅう)」と呼ばれるような仕事は、つくり手に自分だけの世界に潜りこむことを促し、安らぎや自己解放、時に救済をももたらすものだと言われます。一方で、布地の補修や装飾、信仰などのため、様々な時代、様々な場所で土地の風土に根ざしながら発生してきたこの手わざは、時間・空間を隔てた他者の生活への想像力を働かせるきっかけともなり得るものです。

本展では、大正末から現在にいたる国内の5名の刺し手たちの活動をみつめます。それぞれが手を動かし、布の上にすくい上げた「かたち」と向き合うことで、針と糸というシンプルな道具とともに続けられてきたこのいとなみの意味と可能性について、考える機会となれば幸いです。

【展示構成と出品作家紹介】(展示順)

平野利太郎、尾上雅野、岡田美佳、伏木庸平、望月真理

会期:2025年11月18日(火)~2026年01月08日(木)

※会期や入場条件等が変更になる可能性があります。最新情報は公式サイトをご確認下さい。

入場料一般 800円 / 65歳以上 500円 / 学生・18歳以下無料

※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその付添いの方(1名まで)は無料。
*いずれも証明できるものをご提示ください。
※都内の小学・中学・高校生ならびにこれらに準ずる者とその引率の教員が学校教育活動として観覧するときは無料(事前申請が必要)
※同時期開催の特別展「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」のチケット提示にて入場無料
開催時間9時30分~17時30分、金曜日は9時30分~20時(入室は閉室の30分前まで)
休日 2025年12月1日(月)、12月15日(月)、12月22日(月)~2026年1月3日(土)、1月5日(月)
会場 ギャラリーA・C
詳細情報 展示の詳細情報を確認する

東京都美術館

住所 〒110-0007
東京都台東区上野公園8-36
入場料※入館は無料です。観覧料は展覧会ごとに異なります。
開館時間9時30分~17時30分

*特別展開催中の金曜日:9:30~20:00
※いずれも入館は閉館時間の30分前まで
休日 第1、第3月曜日(祝日・振替休日の場合は翌平日)
*特別展・企画展:月曜日休室(祝日・振替休日の場合は翌平日)

整備休館
年末年始
公式サイト https://www.tobikan.jp/