宮中晩餐会とは、海外からの国賓を饗応するために開催される正餐会で、国の最高接遇です。皇居内宮殿の豊明殿で催され、フランス料理のフルコースなどが供されます。男性は燕尾服(ホワイトタイ)または紋付羽織袴、女性はロングドレスまたは色留袖というドレスコードも最高レベルのものです。日本皇室の宮中晩餐会は、19世紀に成立した様式を現在まで継承している、世界でも唯一無二のスタイルの晩餐会です。こうした皇室のおもてなし文化はどのような歴史の中で成立していったのでしょうか。
本展では、明治から現代まで続く宮中晩餐会の様相を食器、ボンボニエール、ドレスなどから多角的に御覧いただきます。
ようこそ、華麗なる宮中晩餐会の世界へ!
1. 150年続く皇室のおもてなしを美術工芸品からご紹介!
誰もが一度は耳にしたことがありながら、実際に出席した人はごく限られる宮中晩餐会。その歴史は、今からおよそ150年前の明治期にさかのぼります。皇室、政府、そして職人たちは、西洋式の饗応を日本に取り入れるべく模索を重ね、試行錯誤と努力の末に、独自の宮中晩餐会の様式を築き上げました。その形式は現在に至るまで受け継がれています。本展では、食器を中心とする美術工芸品を通して、明治期に形づくられた宮中晩餐会のその歴史と美の様相をひもときます。
2. 明治時代の晩餐会を再現!
皇室とともに、外国からの賓客をもてなした宮家。その中心的な役割を担った有栖川宮家の、約150年前の晩餐会のテーブルセッティングを再現します。アビランド、バカラ、クリストフルなどの華麗な食器・調度に、ゆかりのボンボニエールを合わせた明治期の宮家における西洋式饗応の華やぎをご覧ください。
3. 初公開のドレス、ボンボニエールも多数展示!
宮中晩餐会のドレスコードは、最も格式の高いものとされています。女性皇族方も、正礼装であるローブ・デコルテをお召しになります。本展では、彬子女王殿下が実際に宮中晩餐会で御着用になられたドレス4点を特別に展示します。あわせて、皇室の御慶事などに際して制作・下賜されたボンボニエールも、初公開の品を含め多数ご紹介します。
