今に伝わる染織遺品は、その時々の最高の素材や技術を駆使して生み出され、権威や富を象徴するものでもあります。本来の役目を終えた小さな断片=裂〈きれ〉は「古裂」と呼ばれ、茶の湯の世界をはじめ、美術工芸品を守り引き立てるだけでなく、裂そのものが芸術品として永く大切に愛で伝えられてきました。

京呉服の「ぎをん齋藤」は天保14年(1843)京都に創業、本年で178年を迎える老舗です。7代目当主の齋藤貞一郎氏は、染織コレクターとしても知られ、蒐集品に学んで精力的に古典の技法や意匠の復刻に取り組まれています。

本展は、ぎをん齋藤様の全面的なご協力により、そのコレクションから、中国唐代に遡る貴重な遺品や、民間に流出した最大級の正倉院裂として近年話題を呼んだ「唐花文錦」をはじめ、中世の綾・錦、近世の辻が花や慶長裂など、東洋染織史を概観できる染織芸術品の数々を紹介します。

会期:2021年04月17日(土)~2021年06月20日(日)

※会期や入場条件等が変更になる可能性があります。最新情報は公式サイトをご確認下さい。

備考 5月25日(火)から一部展示替えします。
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石水博物館

住所 〒514-0821
三重県津市垂水3032番地18
入場料一般 ------------------------------------- 500円
団体(20名以上) ---------------------- 400円
学生(高校生以上)---------------------- 300円
中学生以下 ------------------------------ 無料
障害者手帳お持ちの方及び付添者1名 ---300円
※特別展開催時は、その都度定める料金となります。
開館時間10時〜17時(入館は16時30分まで)
休日 月曜日(祝日の場合は翌日)、展示替期間、年末年始
公式サイト http://www.sekisui-museum.or.jp/