永樂屋は2025年に創業410周年を迎えました。日本最古の綿布商として時代とともにさまざまな変化を遂げ、中でも「手ぬぐい」は、江戸から令和にかけて6つの時代にわたり、永楽屋がその時代ごとの最高技術を結集して制作してきた、芸術性の高い作品です。
本展では、細辻伊兵衛美術館のコレクションの中から、京の美意識が息づく手ぬぐいを展示いたします。京都は、古くからの歴史を受け継ぎながらも、常に刷新を重ねてきた伝統と革新の町です。その魅力は、時代を超えて新たな話題を生み出し、世界中から多くの観光客を惹きつけてきました。手ぬぐいの意匠を通して、千年の都・京都の息吹を感じていただけます。
また、大阪・関西万博の開催にあたり、1970年の大阪万博を記念して制作された手ぬぐいや、当時のパビリオンの様子を伝える絵葉書、記念メダルも展示いたします。
2階展示室では京扇子を展示いたします。本展覧会のために、踊りに使う舞扇や僧侶が用いる中啓など、さまざまな種類の扇子を手ぬぐいで制作いたしました。さらに、京扇子の種類や製造工程をご紹介する展示もしておりますので、ぜひ併せてお楽しみください。
※期間中は一部展示内容を入れ替えいたします。