思想家の柳宗悦、陶工の河井寬次郎、濱田庄司が京都に集うことで始まった「民藝」運動。木喰仏(もくじきぶつ)の調査旅行をするなかで議論を深め、1925年「民衆的なる工芸=民藝」という言葉が生まれました。

このたび、「民藝」という言葉が誕生して100年を迎えるにあたり、特別展「民藝誕生100年—京都が紡いだ日常の美」を開催します。

京都と民藝の深いつながり

1923年関東大震災で被災し、翌年に京都へ転居、約10年にわたって居住した柳宗悦。「民藝」という言葉はこの京都で柳らの交遊によって生まれ、彼らは京都の朝市などで雑器の蒐集を本格的に開始します。「民藝」の歩みは、明治末から大正、昭和へと社会が近代化する中で、人々の衣食住の概念を変革させていくものであり、その活動は京都から日本そして世界へと広がっていきます。

本展のみどころ

「民藝」という言葉が誕生するきっかけとなった木喰仏をはじめ、上加茂民藝協団で活動した黒田辰秋、青田五良の作品や、「民藝館」「三國荘」のために制作された河井寬次郎、濱田庄司、バーナード・リーチらの工芸作品、柳宗悦らによる日本全国の蒐集品や、芹沢銈介、棟方志功などの民藝関連作家の優品を展示します。

また英文学者の寿岳文章、京菓子の鍵善良房、牛肉水炊きの祇園十二段家、民藝の建築を推し進めた上田恒次など京都における民藝運動の推進者や支援者をめぐる作品や資料などとあわせ、京都と民藝との関わりを総合的に紹介します。

会期:2025年09月13日(土)~2025年12月07日(日)

※会期や入場条件等が変更になる可能性があります。最新情報は公式サイトをご確認下さい。

入場料一般 2,000円 (1,800円)
大学・高校生 1,500円 (1,300円)
中学生以下 無料

※団体料金は20名以上
※障がい者手帳等ご提示の方はご本人及び介護者1名無料
(障がい者手帳等確認できるものをご持参ください)
※学生料金でご入場の方は学生証をご提示ください
販売場所:美術館公式オンラインチケット、e-tixほか各種プレイガイドほか
開催時間開館時間:10時〜18時(最終入場は、17時30分まで)
休日 月曜日(祝日の場合は開館)
会場 京都市京セラ美術館 本館 南回廊1階
備考 前期:10月26日まで、後期:10月28日〜
詳細情報 展示の詳細情報を確認する

京都市京セラ美術館(京都市美術館)

住所 〒606-8344
京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124
入場料■企画展
展覧会ごとに料金が異なります。公式サイトをご覧ください。

■美術団体等の展覧会
展覧会ごとに料金が異なります。公式サイトをご覧ください。

■コレクションルーム
一般
 ・京都市内在住の方:520円
 ・市外在住の方:730円
 ・団体(20名以上):620円
小中高生等
 ・京都市内在住(通学)の方:無料
 ・市外在住の方:300円
 ・団体(20名以上):200円
小学生未満
 ・無料

※ 京都市在住の方は住所がわかるものをご提示ください。
※ 京都市在住の70歳以上の方は無料です。身分証明書をご提示ください。
※ 身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳、被爆者健康手帳、戦傷病者手帳及び福祉乗車証を提示の方およびその介護者1名は無料です。
※ 京都市キャンパス文化パートナーズ制度に登録している学生で会員証・学生証を提示の方は観覧料100円です。
開館時間10時~18時
※最終入場時間は展覧会により異なります
休日 月曜日 *祝・休日の場合は開館/年末年始(12月28日〜1月2日)
公式サイト https://kyotocity-kyocera.museum/