ファッションブランド・アンリアレイジの軌跡を「言葉と服」で辿る展覧会
言葉と共にそのクリエイティブと思想に迫ります
ファッションは日常を変える装置と捉え活動するブランド「ANREALAGE(アンリアレイジ)」。2003年にデザイナー森永邦彦によって設立されました。2014年パリコレクションデビュー、2019年度第37回毎日ファッション大賞受賞、2020年イタリアの世界的ファッションブランドFENDIとの協業をミラノコレクションにて発表するなど、国内外問わず注目を集めています。また、2021年ドバイ万博日本館の公式ユニフォームを担当。ファッションを通して常識を覆す驚きやインパクトを与え続けています。そのブランド名は、日常を表す「A REAL」と非日常を表す「UN REAL」に、移ろう時代「AGE」を加え構成されています。「非日常とは、非現実的なことではなく、日常の中で見落とされてしまった些細なこと」と語る森永。日常に潜む非日常をすくい取り、一見対極にある事象を、概念に捉われることなく境界を揺るがすように発想転換し、1着の洋服として表現してきました。
本展では、アンリアレイジの初期から最新のコレクションを「言葉と服」で歩みを辿ります。テーマとコンセプトが服づくりの根幹とするアンリアレイジ。その制作は、形や素材、色ではなく、言葉を決めるところから始まります。森永の言葉で埋め尽くされた壁。常識を疑い、深く考え抜かれた思考の先に、どのような服がみえるのか。スリットから覗くようにお楽しみください。言葉と共に、18年の歩みを振り返ることで、アンリアレイジの根幹にある思想に迫ります。