内容紹介

今号の特集は「魔女の道具」です。魔女の必須アイテム“糸車”を、帯刀貴子さんが解説してくださいます。
古今東西、自然界の草木から染めたり、薬効を知っていたり、また糸を紡ぎ、織ったり編んだりできる魔女は、不思議な能力・霊力を持つ女性としてあがめられてきました。

それは21世紀の現代も同じです。

糸車を自在に操って、皆にスピニングという“楽しい魔法”をかけてやりましょう!!!

新連載

■新連載の「古今交歓」は、17世紀フランスの刺繍布にインスパイアされた小林桂子さんが、その裂の続きを、布の組織の技法でつなげました。まさに300年前の作り手とのコラボです。ものつくりの醍醐味は、現代の人ばかりでなく、何百年前の人とも交歓できる喜びです。寿命が何百年も延びる気がいたします。

■新連載、山本亜希さんの「物語のあるフェルト 空想の旅」が始まりました。
山本亜希さんは、“FELT”という羊毛に水をかけてこすって縮絨させるという、羊毛の特徴を生かした技法と、19世紀になってあみだされた“ニードルパンチ”という「ニードル針」を使って繊細な文様を描き出し、物語のある世界を創作されました。

■ジョリージョンソンさんの正倉院花氈17号の再現模造品への挑戦。それは7世紀のフェルトの工房が、いかに効率よく巨大なフェルトの敷物を作っていたか…。興味深い技法の紹介を今回!スピナッツ誌上で公開してくださいました。

0歳からの草木染「藍を育て、スクモを作り、藍染めをするこどもたち」

1年を通じて藍染めに取り組む、京都宇治のこども園さんに取材しました。そこではなんと、藍の種をまくことからはじまって、スクモを発行させて、藍染めに至るまで、職人の仕事だと思っていたことを、嬉々として遊びながら草木と親しむこどもたちがいました。

著者からのメッセージ

2021年、コロナとつきあいながら暮らしていく私達。持続可能な社会にするには日々楽しまなくてはつまらない!それには心を豊かにしてくれるスピニングは最高です!

スピナッツ出版 編集
Wool Classer(ウール格付人) 本出ますみ

著者本出ますみ
発行年2021年
発行スピナッツ出版
価格1430円(税込)
ISBNコード978-4-904443-58-3
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