「紐、どうするの?」
西ティモール、アトニ・メトの女性たちと紐づくりをはじめたばかりの頃「紐だけで袋がなくてどうするの?」とよく聞かれました。
これら綴織り、緯捩りなどの技法を用いた美しい紐は本来男性用檳榔袋”アルック”の紐として織り継がれ、紐だけだと”アウルアイサフ”と呼ばれます。それは”檳榔袋の紐”を意味する彼らの言葉。袋のない檳榔袋の紐、さてさて皆さんは
「紐、どうしますか?」
ティモール テキスタイル 岡崎真奈美
企画 アートスペース繭
岡崎真奈美さん。長年関わり続けた西ティモールの人々。時代の必然もあって急速に消えて行こうとするその美しい手仕事を一歩でもとどめたいと、村の女性たちと共に始めた伝統の紐作り…..その思いに共感します。