明治32年(1899)に、京都蚕業講習所が、明治政府の重要な産業政策のひとつであった蚕業研究における西日本の拠点となるべく設置されました。京都工芸繊維大学の「繊維」のルーツです。また、明治35年には、京都の伝統工芸の近代化を理論的・学術的にバックアップする目的で京都高等工芸学校が開校します。これは「工芸」のルーツです。この両者は合体して、昭和24年(1949)に京都工芸繊維大学となります。

今回の展覧会は、京都蚕業講習所と京都高等工芸学校というふたつのルーツをもつ本学が、京都の近代化にどのような役割を果たしたかという点について、繊維(糸と布)を題材として考えようとするものです。経糸と緯糸により布ができあがるように、このふたつの前身校は、それぞれが京都工芸繊維大学の重要な基幹を形成しています。その歴史を「モノ」を通して検証してゆきたいと思います。

序章(附属図書館)では、大学史資料により本学の歴史を辿り、同時に、明治時代に輸入された、蚕についての海外の新知識を伝える貴重な図書類も展示します。美術工芸資料館では、第1章として、明治時代に海外から取り寄せた蚕糸資料の掛図や講義で使用されたと考えられる図表や地図といった教材により、初期の蚕業教育の様相を再現的に示します。第2章では、初期の蚕業教育で使用された器具、道具類を公開します。そして、第3章では、京都高等工芸学校で収集された染織見本や講義で用いられたガラススライド、さらには、京都高等工芸学校色染科の教員による制作物を展示します。これらの資料類により、京都蚕業講習所・京都高等工芸学校が、京都の、そして日本の近代化に果たした役割を明らかにしたいと考えています。

会期:2026年01月13日(火)~2026年03月07日(土)

※会期や入場条件等が変更になる可能性があります。最新情報は公式サイトをご確認下さい。

休日 日・祝日、2月25日(水)、2月26日(木)
※第二会場の附属図書館は、日・祝日、2月14日(土)、2月21日(土)、2月28日(土)
会場 京都工芸繊維大学美術工芸資料館 1階・京都工芸繊維大学附属図書館 1階
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京都工芸繊維大学 美術工芸資料館

住所 〒606-8585
京都府京都市左京区松ヶ崎橋上町左京区松ケ崎橋上町1
入場料一般200円、大学生150円、高校生以下無料
*本学の学生・教職員は学生証・職員証の提示により無料で入場できます。
*京都・大学ミュージアム連携所属大学の学生は学生証の提示により無料で入場できます。
*身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳または被爆者健康手帳をお持ちの方及び付添の方1名は無料です(入館の際は、手帳の提示をお願いします)。
*展覧会によって異なる場合があります。
開館時間10時~17時まで(入館は16時30分まで)
休日 日曜日・祝日
*展覧会によって異なる場合があります。
展示替え期間、夏季休業期間、計画停電日、年末年始、入試日
公式サイト http://www.museum.kit.ac.jp/