和装の着こなしは、江戸時代に様式が確立し、明治時代に多様な展開を見せます。本展では、貴重な初期写真資料から、当時の着こなしの再現を試みるはじめての企画です。
幕末期(1853-1868)、開港によって欧米との交流が飛躍的に深まり、日本社会に西洋文化の波が一気に押し寄せました。洋装もそのひとつですが、女性の服飾文化に目を向けると、むしろ和装は華やかな時代を迎えます。現代の和装のイメージは、戦後、西洋へのカウンターカルチャーとして定型化されていったものであり、幕末・明治期の着こなしは、女性の新たな自己表現として、百花繚乱ともいえる姿を見せていたのです。
本展は、江戸時代後期から明治時代に至る和装の着こなしを、女性の服飾を例に、幕末に流入した写真や文献を参照しながら、当時の着物や帯・小物を用いて再現します。丸紅コレクションが有する豊富な着物と、丸紅が取り組む染織研究が可能にした「100年前の着こなし」を、ぜひご覧ください。
