藍は、古くは奈良時代から現代に至るまで日本で衣服や布製品の染料として使用されてきました。中でも、ゆかたは、木綿が普及した江戸時代中頃から藍染と結びついて発展した染織品の代表でもあり、現代の私たちにとっても、藍染のゆかたは親しみのあるものとなっています。

本展では、ゆかたの歴史と変遷を振り返りながら、ファッションから現代アート作品まで「ゆかた」と「藍」をキーワードに紹介します。江戸時代の藍染衣装から、絹地に藍染が施された朝廷の女官の衣装、長板中形ながいたちゅうがたの技法で精緻な型染めをほどこしたゆかたなど、バリエーション豊かにお見せします。また、現代に至って、伝統的な長板中形の技法で人間国宝(重要無形文化財保持者)に指定された清水しみず幸太郎こうたろう(1897-1988)や、松原定吉まつばらさだきち(1893-1955)と、孫にあたる松原伸生まつばらのぶお(1965- )、伝統に基づく藍染を現代の衣服に取り入れ進化させたファッションブランドmatohu、藍の産地・徳島で藍の歴史を研究しながら、自然発酵建にこだわった藍染布の制作を続ける森くみ子(1959- )、さらに藍を表現手段として、着物だけでなく現代アートに昇華させた福本ふくもと潮子しほこ(1945- )らの作品も展示いたします。世代を越えて多種多様に展開していく「ゆかた」と「藍」の世界をお楽しみください。

会期:2021年07月17日(土)~2021年08月29日(日)

※会期や入場条件等が変更になる可能性があります。最新情報は公式サイトをご確認下さい。
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入場料【一般】1,000円(800円)※65歳以上も一般料金
【大学生】500円(400円)
【高校生以下】無料
※( )内は前売及び20名以上の団体料金
※前売券は高松市美術館1階受付、高松市役所生協、ゆめタウン高松サービスカウンター、宮脇書店本店及び南本店にて7月16日(金曜日)まで販売。(詳細な販売開始時期は各店舗にお問い合わせください。)
※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳所持者は入場無料

※8月7日(土)は「美術館の日」のため観覧料無料
休日 月曜日(ただし、8月9日(月曜日・振休)開館、翌8月10日(火曜日)休館)
備考 ※会期中、展示替えがあります。(前期:7/17~8/9、後期:8/11~29)
詳細情報 展示の詳細情報を確認する

高松市美術館

住所 〒760-0027
香川県高松市紺屋町10−4
入場料■常設展

一般 200円(団体:160円)
大学生 150円(団体:120円)
高校生以下 無料
65歳以上 長寿手帳等の提示で免除
 
■特別展

高校生以下 無料
 ※その他お客様の入館料は展覧会により異なります。詳細は展覧会ページをご覧ください。
 ※特別展の観覧券で、常設展もご覧いただけます。(同年度内有効)
 ※前売り券(2割引)の販売を行っております。詳細は展覧会ページをご覧ください。
 
※料金はいずれも消費税込みです。
※団体料金は20名以上からご利用いただけます。
※高松市美術館では、毎年8月の第1土曜日を美術館の日(無料開放の日)とし、観覧料を無料としております。
開館時間9時30分~17時
※展覧会場への入室は閉館時間の30分前まで
※特別展開催期間中の金曜日・土曜日は午後19時まで
休日 月曜日(祝休日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)
公式サイト https://www.city.takamatsu.kagawa.jp/museum/takamatsu/