東南アジア諸国は工芸品の宝庫ですが、特にインドネシアの工芸といえば、その筆頭にあがるのが染織品です。
1万7千以上ある島々によって形成されるインドネシアは、それぞれの島で特色ある染織品を生み出してきました。一杉秀樹氏は仕事で香港に駐在された際に、アジアの様々な文物が集まる同地でインドネシアの布の美しさに魅せられました。それ以来、現地におもむいて収集され、また日本に戻られてからもさまざまな機会に収集を続けられました。
本展は2024年に一杉氏から寄贈していただいた、インドネシアの染織品85点を紹介するものです。一杉氏が特に興味をもたれたジャワ島のバティックやスマトラ島の緯絣を中心に、これまで福岡市美術館では所蔵がなかった、バリ島の緯経絣(グリンシン)や、ジャワ島以東の島々の絣や絞染などをお披露目いたします。一杉氏が美にこだわって収集された、繊細巧緻なインドネシアの手わざの世界を堪能ください。
