酒田あいおい工藤美術館の館長で、長年紅花染の衣装や古布を収集されている工藤幸治氏のコレクションをお借りして、江戸・明治を中心に、小袖や振袖、袱紗などの貴重な資料を展示いたします。
日本古来の草木染である紅花の多様な発色の美しさをぜひご覧ください。
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65年も前の高校美術部時代に夏休みの宿題として静物画があった。「きれいな」テ―ブルクロスになるものが無いかと母に聞いた。「そんなハイカラな物はないが、使えるならこんな物があるよ」と蔵から出してきたのが藍染の風呂敷や美しい薄紅色の袱紗だった。
「美しい物だ」と感動したのをはっきり覚えている。
それから父の協力も得て母と共にコレクションに入ってしまった。幸運にも親類からもいろいろと頂戴した物や県内の骨董屋さんから求めた一部です。
工藤幸治
酒田市芸術文化協会会長
酒田市文化芸術推進プロジェクト会議会長
さかた文化財団・本間美術館・黒川能評議員
前山形県芸術文化協会副会長