「永遠なんてあるのでしょうか」。

この言葉は、青山悟が近年取り組んでいるテーマ、時代とともに 社会から姿を消そうとしている様々な「消えゆくもの」への問い かけのメッセージです。

青山は、目黒区出身の現代美術作家です。彼は、刺繍というおよそ美術作品の制作のために用いる技法とは程遠い手段で作品を制作しています。手仕事としての刺繍が、ミシンという工業機械に取って代わられることには、現代社会における労働や資本主義の問題が示唆されると同時に、ミシンで大量生産される製品と美術作品の違いとは何かという問題も示されています。さらに青山の作品は、刺繍は女性がするものという伝統的な男女の役割に対しての問題も浮かび上がらせます。50 代である青山の展覧会名のサブタイトルが「刺繍少年」となっていることには、ジェンダー、エイジズム(年齢差別)の問題も暗示されています。青山は、刻一刻と変化する私たちの生きる社会が抱える様々な問題に対し、常に敏感に反応し、ミシン針でチクリと風刺をきかせます。

この度は、目黒区内の青山の出身校を描写した初期の作品から新作までを展示します。

目黒区出身・在住の現代美術作家、青山悟の美術館初個展
青山悟は、目黒区出身・在住の現代美術作家です。 森美術館や京都国立近代美術館、愛知県美術館など、日本の主要な美術館が青山の作品を収蔵しています。 この度は、青山にとって初めての、美術館での個展となります。

会期:2024年04月20日(土)~2024年06月09日(日)

※会期や入場条件等が変更になる可能性があります。最新情報は公式サイトをご確認下さい。

入場料一 般 900(700)円
大高生・65歳以上 700(550)円
中学生以下 無料
*( )内は20名以上の団体料金
*障がいのある方とその付添者1名は無料
*目黒区在住、在勤、在学の方は受付で証明書類をご提示いただくと団体料金になります。
*他の割引との併用はできません。
*ご入館のための日時指定予約は必要ございません。開館時間内に直接お越しください。
休日 月曜日
詳細情報 展示の詳細情報を確認する

目黒区美術館

住所 〒153-0063
東京都目黒区目黒2丁目4−36
入場料観覧料は展覧会ごとに異なります。展覧会の情報をご覧ください。常設展示はございません。
開館時間10時~18時(入館は17時30分まで)
休日 月曜日(祝日・休日の場合はその翌日)
年末年始(12 月28 日~1 月4 日)
展示替期間
公式サイト https://mmat.jp/