昭和47年(1972)、八戸市大久喜町内会・同漁業生産部会が中心となり、法師濱の町内会と漁業生産部会、さらに大久喜小学校の協力を得ながら、次第に姿を消していく伝統的な漁撈用具を守るための活動が始まりました。昭和48年(1973)に浜小屋1棟と漁撈用具88点が八戸市へ寄贈され、その後も収集と保存の活動は続き、平成5年(1993)には「八戸及び周辺地域の漁撈用具と浜小屋」として国の重要有形民俗文化財に指定されました。

保存活動が始まった当時、使わなくなった古いハマの道具は単なる「ナゲモノ*1」に過ぎませんでした。戦後の高度成長期、技術や生活が急速に変化していく中で、それらを拾い集め、保存と活用に尽力した先人たちがいたからこそ、ハマの民俗文化財が現存し、地域の宝となっています。 本展では、八戸沿岸の地域的特性を示す多様な資料とともに、ハマの民俗を残すために奔走した人々の姿を取り上げます。また、他地域の事例を踏まえながら、地域の博物館が担う役割や、民俗文化財を取り巻く様々な現状と課題に目を向けます。 文化財指定直後、当時の保存会長は新聞の取材に「おらんど*2には漁具を引き受けだ責任がある」と語りました。保存活動が始まって50年、さらには文化財指定30年の節目を前に、郷土の先人たちが地域に託した“モノ*3“の未来について、市民をはじめ多くの人々と共に考える機会とします。

*1 …. 不要品・捨てる物、の意。方言で捨てることを「なげる」という。 *2… おれたち・わたしたち、の意。「おれらども(俺ら共)」の訛り。 *3 …. 有形(物)と無形(もの)の存在を併せ持つ複合的な存在(モノ)。

会期:2022年07月09日(土)~2022年08月28日(日)

※新型コロナウィルス感染拡大防止のため、会期や入場条件等が変更になる可能性があります。最新情報は公式サイトをご確認下さい。

入場料一般    300円  (180円)
高・大学生 150円  (80円)
小・中学生  50円  (30円)

( )は20人以上の団体 

※市内の小・中学生は無料。
※市内在住の高齢者(65歳以上)、障がい者手帳等をお持ちの方と同伴者1名は半額。
※博物館/史跡 根城の広場共通券もあります。
詳細情報 展示の詳細情報を確認する

八戸市博物館

住所 〒039-1166
青森県八戸市大字根城字東構35-1
開館時間9時~17時(入館は16時30分まで)
休日 ・ 月曜日(ただし第一月曜日および祝日の時は開館)
・ 祝日の翌日(土・日曜日の時は開館)
・ 年末年始(12月27日~1月4日)
※ 館内整理等のため臨時休館する場合があります。
公式サイト https://hachinohe-city-museum.jp/