1858年の近江麻布の持ち下り商い開始を創業とし、染呉服商として事業を拡大してきた丸紅は、染織品の新しいデザインを模索するために昭和初期から染織図案研究会「あかね會」を主宰しました。日本画家の竹内栖鳳、洋画家の藤島武二、彫刻家の朝倉文夫など多様なジャンルの芸術家約70名がこの研究会に参加し、彼らによって描かれた染織図案は約600点にのぼります。本展では、あかね會で生まれた独創的で個性的な染織図案や、それらをもとに作られた着物や帯を紹介することで、染織品の意匠であり通常は表に出ることのない染織図案の魅力を浮き彫りにしていきます。
2023-05-13