原村では古くから機織りが盛んに行われてきました。厳しい生活を生き抜くため、ぼろ布ひとつを大切にと生み出された裂織は「ぼろ機織り」の名称で親しまれ、今なおその技が大切に継承されています。地域を代表する文化のひとつであるこの裂織は、近年では全国的に隆盛を見せ、高い芸術性を持ったアート作品としても注目されるようになってきました。
2006年に開始した裂織公募展も、隔年開催を続けて今年で8回目を迎えます。入館者の投票によって決定する大賞と、芸術性・技術・伝統性など総合的多角的な視点で審査する審査員特別賞を設け、現代における裂織作品の価値と意義を評価しようとしています。今年も全国から集まった様々な裂織作品をご覧ください。
第2室では、織物の歴史の紹介、原村の織物と関わる人々のインタビュー、道具などの資料や織り作品などを展示し、織物の今昔の様子を、資料を通してご紹介します。