日本本土や中国、朝鮮、東南アジアの国々の影響を受けながら琉球王国として独自の文化を形成してきた沖縄。その地を日本民藝館創設者の柳宗悦(1889-1961)が初めて訪問したのは 1938 年のことでした。「私たちのように伝統的な工藝品を求めて各地を歩いている者には、琉球の存在は誠に奇跡のようなものであった」と柳は絶賛し、以来、民藝運動の仲間とともに計 4 回にわたり沖縄を訪れます。土地の風物や言語、暮らし、自然の豊かさに感嘆し、工藝調査や蒐集を精力的に行い、展覧会や雑誌『工藝』などを通してその成果と魅力を広く紹介してきました。

本展では令和4年度に本土復帰 50 年を記念して日本民藝館で開催された特別展を再構成します。型紙を使って文様を染める華やかな紅型の衣裳や手描きで糊引きするうちくい(風呂敷)、芭蕉や苧麻、絹、木綿などを材に地域ごとに特色のある縞や絣の織物、技法も形態も多様な陶器や漆器とともに、柳らの訪問時に撮影された戦前の沖縄を紹介する写真もあわせて展観。改めて沖縄が「美の宝庫」であることを紹介します。

会期:2023年10月07日(土)~2023年12月03日(日)

※会期や入場条件等が変更になる可能性があります。最新情報は公式サイトをご確認下さい。

入場料一般500円 高大生300円
<無料対象の方> 豊田市在住の70歳以上の方、中学生以下の方、豊田市在住・在学の高校生、豊田市在住の18歳以下の方 (満18歳から最初の3月31日まで)、障がい者手帳(ミライロID可)の交付を受けている方と その介添人(1名)、日本民藝協会会員 、日本博物館協会会員と同伴者1名
<100円割引の方>、豊田市美術館年間パスポートをお持ちの方、日本民藝協会ネット会員の方、日本民藝館友の会会員の方、「どうする家康岡崎大河ドラマ館」入場券半券提示の方 ※割引の併用不可
詳細情報 展示の詳細情報を確認する

豊田市民芸館

住所 〒470-0331
愛知県豊田市平戸橋町波岩86-100
入場料無料(ただし、特別展は有料)
開館時間9時30分~17時
※館内の見学には時間の余裕を持って
16時30分までにお越しくださることをおすすめします。
休日 毎週月曜日(ただし祝日は開館)、年末年始
公式サイト https://www.mingeikan.toyota.aichi.jp/