モンゴルの遊牧民は、五家畜(ヒツジ・ヤギ・馬・牛・ラクダ)を生活に必要なそれぞれの役割を持つ存在として飼育してきた。
本展は、豊岡生まれの彫刻家による木彫りのラクダや五家畜のスケッチ絵画、遊牧文化を代表する素材の羊毛を紡いで作られた織布と、日本の文化である藍染めから派生した布によるファイバーアートのほか、ハートや五家畜をもとに「命」を表現したナイーヴアートなど、5人の女性の異なる表現を、モンゴル草原をイメージした音で「つなぐ」企画である。
モンゴルと日本の文化をそれぞれに“感じ、考える”ことで、未来へと「つなぐ」機会となれば幸いである。