昔の人々は、日常の労働によって仕事着が傷んでも、捨てることなく補修をし、長く着用しました。着ることができなくなった着物は縫い目を解いて大切に保管しておき、衣服に接ぎ当てるために使用しました。時には数代に渡って着用され、物を大切にする心と共に次の世代へと受け継がれていきました。

人々の日常とともにあった仕事着は、労働の痕跡が見えるものもあり、当時の衣生活を知る上で重要な資料として注目されています。また、補修しつぎはぎだらけとなった仕事着の色合いが偶然、パッチーワークやビンテージジーンズのようになり、その美しさから近年国内外で「BORO」として人気を博しています。

展覧会では湖東・湖北地域で発見された仕事着を中心に展示し、衣生活資料から見える労働生活を解説。また、滋賀県立大学や現代のファッションブランド(ANTONINA、KUON、matohu、NIMAI NITAI)に協力をいただき、つぎはぎに着想を得て制作した作品を展示。現代の視点から芸術品としての仕事着の美しさを紹介いたします。

日本人の勤勉さと物を大切にする心から生まれた、美しい仕事着のデザインをご鑑賞ください。

会期:2021年01月09日(土)~2021年03月21日(日)

※会期や入場条件等が変更になる可能性があります。最新情報は公式サイトをご確認下さい。

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愛荘町立 歴史文化博物館

住所 〒529-1202
滋賀県愛知郡愛荘町松尾寺878番地
入場料一般  300円 (250円)
小学生・中学生 150円 (100円)
※( )内は団体:20人以上

※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・特定疾患医療受給者証をお持ちの方および必要な介助者1名については、手帳を提示いただくことで各区分の入館料が半額になります。
※無料入館日 令和2年6月27日(土曜日)・28日(日曜日)
開館時間10時~17時(入館は16時30分まで)
休日 月曜日、火曜日(国民の祝日に当たる日は除く)
ただし、展示替えなどにより臨時休館することがあります。
国民の祝日の翌日(土曜日、日曜日、祝日に重なる場合は除く)
年末年始(12月29日~1月3日)
公式サイト https://www.town.aisho.shiga.jp/hakubutsukan/