秦森直子は、三原市ゆかりの画家・秦森康屯の妻であり染織家です。康屯が昭和33(1958)年に関西在住の独立展作家と鉄鶏会を結成し実験的な絵画を次々に発表していた時期、第4回鉄鶏会展に招待出品として抽象絵画を出品。結婚後は染織の世界へ転向し、染織で独自のスタイルを築き、個展やグループ展で活躍します。
本展覧会では、初期のノッティング技法での作品をはじめ、染めた和紙をこよりにして金属ワイヤーと一緒に織り込んで制作した染織作品、和紙等を使用し曲線や球体で表現された遊び心あふれる工芸作品など約100点を展示します。