所蔵作品展では、収集方針に合わせて、「20世紀の人間像」「徳島ゆかりの美術」「現代版画」のコーナーを設けています。今回は「よそおい(装い、粧い)」をテーマに作品をご紹介します。
「20世紀の人間像」では、和装と洋装が混在する昭和初期の人々を描いた山下菊二の〈高松所見〉や、20世紀初頭パリのアートシーンで、数多くの画家のモデルをつとめた「モンパルナスのキキ」を題材にしたパブロ・ガルガーリョの〈キキ・ド・モンパルナスのマスク〉などを展示いたします。「現代版画」では、個展形式でリチャード・リンドナー、泉茂、斎藤カオルの作品をそれぞれ展覧します。描かれた人が身に着けているものを手掛かりに作品を味わっていただきたいです。私たちにとって日常的な行為といえる「よそおう」ことについて、見つめなおす機会になればと思います。
また「徳島ゆかりの美術」ではゆかり作家による風景画をご紹介します。併せてお楽しみください。