Empress Shoken 110th Memorial Anniversary/International Symposium”A Treasured Legacy: A Ceremonial Court Dress of the Meiji Empress”

明治神宮では、昭憲皇太后がお召しになった現存する最古の大礼服(大聖寺所蔵)の修復と研究プロジェクトに平成30年から参画してきましたが、このたび無事に事業が完了しました。
大礼服とは最も格が高い宮中の礼服です。5年に及ぶ調査から、このドレスは明治20年代前半に日本でつくられた可能性が高いことなど、さまざまな事実が明らかになりました。
本シンポジウムでは、プロジェクトに携わった国内外の研究者および修復・復元の専門家が一堂に集い、その成果を報告します。
さらに、昭憲皇太后の思いを引継ぐべく、これからの技術継承のあり方について議論します。
この貴重な機会に、一着の大礼服から広がる美の世界と豊かな歴史物語をぜひご堪能ください。
(下記の期間、大礼服の立体展示が明治神宮ミュージアムでご覧いただけます。)
受け継がれし明治のドレス 【前期】昭憲皇太后の大礼服 4月6日(土)~5月6日(月)
開催日 | 令和6年(2024)4月6日(土) 13:30 ~ 17:00 |
場所 | 明治神宮会館 |
参加費 | (Peatixによる事前申込)1,500円 ※参加の方には明治神宮ミュージアムの展覧会 「受け継がれし明治のドレス」前期展(4/6 ~ 5/6)の入館料(1,000円) が1回無料となるチケットを進呈します |
プログラム
オープニング・セッション 13:30 – 14:00
メッセージ
バーバラ・ルーシュ(中世日本研究所名誉所長)
プロジェクトの概要とその成果
モニカ・ベーテ(中世日本研究所所長)
セッション1:テーマ別報告 14:00 – 15:20
-かたち “肖像としてのファッション: 皇后の宮廷服から考える東洋と西洋の出会い”
ジョアナ・マーシュナー(ヒストリックロイヤルパレス主任学芸員)
-織り “染織という小さな森の世界から大きな森の世界へ”
モニカ・ベーテ(中世日本研究所所長)
-刺繍 “類まれなスタイル:この大礼服の刺繍から”
シャロン武田(ロサンゼルス・カウンティ美術館服飾専門主任学芸員)
-歴史 “歴史的背景から見た明治皇后の宮廷ドレス”
𠮷村紅花(文化学園大学文化ファッション研究機構)
セッション2:プロジェクトを支えた人々 15:30 – 16:00
矢野俊昭、桜井彩、幸道萌香(染技連)/クラリッサ・エスグエラ(ロサンゼルス・カウンティ美術館)/周防珠実、油井薫((公財)京都服飾文化研究財団)/小宮浩((公財)文化財保護・芸術研究助成財団)ほか
セッション3:ディスカッション~昭憲皇太后の思いを継いで~ 16:00 – 17:00
パネリスト:ジョアナ・マーシュナー×シャロン武田×モニカ・ベーテ×𠮷村紅花
コーディネーター:桂美千代(中世日本研究所副所長)
進行:今泉宜子(明治神宮国際神道文化研究所主任研究員)