Kasuri Weaves, Keiko Kobayashi, Japan Publications, INC.
内容紹介
世界中の織手は、どのように紋様を作ってきたのかは、「もようを織る」
で説明した。その織紋様を、糸染めで効率よく写したのが絣織である。
紋織と同じく、絣紋様の基本も■・▲・◇から始まる。▲から発展した矢絣は、世界各地で織られるが、絣糸の作り方は、それぞれの工夫があることを解説する。
日本の絣は、琉球から越後に伝わった後、浮世絵に描かれた黒地に崩れ格子の絣に発展して、越後絣の中でも塩沢を中心に織られていたことを、文献から読み解く。
テキスタイル分野にある籠・布そして絣の紋様の発展などは、グラフィックデザインの基本にもつながっているのである。
・p.293棟方志功の原画を写した倉吉の緯絵絣を、安来織と訂正致します。