内容紹介

紗・絽・羅など、経糸を左右に移動させることで、透けた織物が織れるもじり織。長年、もじり織に取り組んできた著者による、わが国では初めてのもじり織の技法書。初心者であっても、平織が織れる手織機(ろくろ式、バネ式、天秤式、リジッド機)があれば、紗の基本の6種類(紗、絽、ほら絽、観音紗〔対紗〕、観音紗の通しの絽、観音紗の通しのほら絽〕、羅の基本の5種類(網綟、四越網綟、籠綟、筒綟、ほら羅)のもじり織が織れるように、半綜絖の作り方、綜絖の通し方綜絖の上げ方、組織図、緯糸1段ごとの経糸・緯糸の動きの図でわかりやすく説明する。もじり織のそれぞれの技法を応用した作品制作の実例も紹介され、織りの技法や表現の幅を大きく広げる画期的な技法書。

  • はじめてのもじり織

著者よりメッセージ

もじり織は紀元前から中国や南米で織られてきた技法で、その後日本にも伝わり正倉院に布が残っています。ほかの織物と違って左右の経糸が緯糸1段ごとに位置を変えるので、有機的な線が表れます。また、使う糸の違いで思いがけない表情の布になります。
大きくわけると紗と羅という組織があり、紗の布が整った美しさとすれば、羅の布は自然界にある繊維状のものを思わせる美しさがあります。
この本では平織ができる機をお持ちの方が、もじり織の基本から複雑な組織まで織れるように、そうこう通し、そうこうの上げ方、経糸の動き、1段ごとの織り方を図で説明しています。技法の説明の後には、織りやすい実用品の織り方を写真とともにのせました。
どうぞ楽しみながら織ってみてください。

著者畑中千恵子
発行年2020年
発行染織と生活社
価格3300円(税込)
ISBNコード978-4915374661
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