日本人はどんな素材の衣服を纏ってきたか。
葛、芭蕉、藤、シナ、苧麻。
様々な植物繊維を編み、織って「衣」としてきました。今なお、時を超えて古来の手法を使い、この技を受け継ぐ人々がいます。日々の中で糸をつくる。績み、紡ぎ、織る。植物から糸をつくるのは、とても根気のいる作業です。
手がかかっているという事と、美しいという事は、単につながるわけではありません。それでも、やはり時間がかかろうとも、植物から人が布を作り出す、そこに美しさと力強さは必ず宿ります。
シルクラブでは、古代織産地連絡会の協力を経て、過去に三回自然布の会をいたしました。
今回は九年ぶりの開催。その間には新型コロナウィルスという脅威もありました。
一一一今、産地はどう動いているのでしょうか。
講演会も企画しております。
季節にふさわしい自然布の着尺や帯、小物と共に
皆様のご来場を心よりお待ちいたしております。
出品産地と工房
喜如嘉の芭蕉布(沖縄県)
手紡木綿布 十絲の会
遠州の葛布 (静岡県) 川出幸吉商店 大井川葛布
丹後の藤布(京都府) 芙留庵
しな布 (新潟県,山形県) しな織創芸石田
ビデオ上映
会期中平日午後2時〜
芭蕉布、しな布、藤布、葛布を日替わりでご覧いただけます。(詳しい日程はお問い合わせください)
講演会
※無料・申し込み不要
自然布とは何か
5月4日 土曜日 午後1時〜
個別の布を実際にご覧いただきながら、自然布とはどういうものかをご説明いたします
自然布研究家 小野健太氏
自然布の中の葛布
5月5日 日曜日 午後1時〜
葛布とはどんな布なのでしょう。
また、今の自然布の各産地の状況などもお話しいたします。
大井川葛布織元 村井龍彦氏
自然布研究家 小野健太氏
○大人気のラボラトワール・ルルさんのレモンケーキが届きます。国産のレモンを使った今だけの限定品です。