色彩と紋様に織り込められた愛情をまとう

本展では、星野利枝氏が1970年代からメキシコ、グァテマラの村々をまわり、織りを習いながら収集した民族衣裳の一部を紹介します。主に展示される”ウィピル”と呼ばれる女性の貫頭衣は、原始機(腰機、棒機、後帯機とも呼ばれる)という簡易な道具を使って織られた服です。マヤの女性達は各家庭で家族の為に布を織り、日常着として着用します。村ごとに織りの技法や紋様が異なるため、特色のある”ウィピル”と出会えます。
“ウィピル”は一見、鮮やかな色彩と緻密なデザインに目を奪われがちですが、どの布にも家族に対する深い愛情が込められています。女性達は子育てや家事の合間に原始機と向き合い、何ヶ月もかけて1着分の布を織り上げます。そのようにして作られた1着の服を、マヤ先住民の人々は何年も大事に着続けます。服に込められた想いを想像しながら、布との対話を楽しんでいただけたら幸いです。

【特別講座】星野利枝のギャラリートーク~マヤ先住民の日常着のお話~

[日 時] 3月30日(土) 10:00~12:00
[参加費] 1,500円
[定 員] 30名

【同時開催】

(1)星野利枝・石川文江 作品展示販売会 ~腰機から生まれる現代の布~

星野利枝氏と徳島在住の楮布織・石川文江氏が腰機で製作した作品展も同時開催します。腰機で織られた現代の布も併せてお楽しみください。作品は購入することができます。

(2)楮布織 ~石川文江の楮に触れるワークショップ~ 楮を績んでみよう!

[日 時] ①3月30日(土) 14:00~16:00 ②3月31日(日) 10:00~12:00
[参加費] 3,500円(スピンドル、楮の繊維代込み)
[定 員] 各10名(定員に達しました)

(3)特別参加「グァグァプロジェクト」

グァテマラ・ソロラ村の女性達の生活自立支援を目的としたプロジェクト。手織りの布や、製作した小物などのフェアトレード商品を販売いたします。

(4)グァテマラ民芸品の販売

グァテマラ現地から仕入れた民芸品を会場で販売いたします。

素材木綿、絹、羊毛、楮

技法腰機、原始機

作品販売あり

Tomomi Kimijima

大学在学中に初めて中米のグァテマラを旅しました。そこで織物と出会いました。
卒業後もグァテマラへ行き、マヤの先住民から織りを習いました。
帰国後は、出身地である沖縄市の「知花花織」や、宮古島の「宮古上布」の技術を習得しました。
現在は原始機の織物講師をしつつ、自宅工房にて作品作りをしています。

会期:2024年03月30日(土)~2024年03月31日(日)

※新型コロナウィルス感染拡大防止のため、会期や入場条件等が変更になる可能性があります。最新情報は公式サイトをご確認下さい。

開催時間10時〜17時(最終日は16時まで)
詳細情報 展示の詳細情報を確認する

おきなわ工芸の杜 企画展示室

住所 〒901-0241
沖縄県豊見城市字豊見城1114番地1
公式サイト https://okinawa-kougeinomori.jp/