明治以降、日本の「国民」として同化政策がとられてきたアイヌ民族。文化や言語の多様性は、近代的な国家形成の前に立ち塞がる障壁の一つとされ、「国語」が創出されてゆく明治30年代には、既に民族固有の文化は衰微の一途を辿っていた。後に本学教授となる言語学者の金田一京助が、失われつつあったアイヌ民族の言葉や習俗の記録に取り組み始めたのは、このような時代 の出来事である。その後も、金田一の教え子であった久保寺逸彦がアイヌ口承文芸の採集と研究を進めるなど、初期のアイヌ文化研究において國學院大學の関係者が果たしてきた役割は大きい。

同展は、2019年の「アイヌ新法」成立と、2020年の国立アイヌ民族博物館開館、そして本年の金田一・久保寺没後50年を受けて、当館が所蔵するアイヌ民族関連資料や、本学北海道短期大学部が所管する金田一記念文庫に収蔵された 貴重書を、図書館所蔵資料とともに紹介する。

会期:2021年11月18日(木)~2022年01月22日(土)

※会期や入場条件等が変更になる可能性があります。最新情報は公式サイトをご確認下さい。
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入場料無料
開催時間水・木・金・土曜日の12:00~17:00(最終入館16:30)
休日 毎週 日・月・火、及び12月26日~1月7日
会場 企画展示室
詳細情報 展示の詳細情報を確認する

國學院大學博物館

住所 〒150-8440
東京都渋谷区東4丁目10−28
入場料無料
開館時間午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
※ただいま短縮開館中です。
休日 不定期(館内保守及び大学の定める休日)
※公式ウェブサイトの開館カレンダーでご確認ください。
開館日 通年(土・日・祝含む)
公式サイト http://museum.kokugakuin.ac.jp/