フィンランドの美しい自然から生まれたデザイン
豊かな自然と美しいデザインの宝庫、フィンランド。この国で長く使い続けられているプロダクトの数々は、「大いなる自然を忘れない」という思想に裏付けられています。そのようなデザインに囲まれたフィンランドの人々は、大地からの恩恵を生活に取り入れるライフスタイルを愛してきました。
1930 年代から 70 年代にかけて、今も広く知られるデザイナー、建築家、アーティストたちが登場し、彼らの活躍によって今日まで続くフィンランドデザインが確立されましたが、彼らのインスピレーションの源は、やはりこの国に広がる豊かな自然でした。
同展では、ヘルシンキ市立美術館(HAM)監修のもと、マリメッコやフィンレイソンのテキスタイル、カイ・フランクのガラス工芸の他、陶磁器や家具など、同時代にデザイン・制作されたプロダクトとともに、同時代の絵画などもあわせて展示。約 250 点の作品と約 80 点の関係資料で、時代を超えて愛される名品が生み出されたフィンランドデザインの歩みをご紹介します。北欧人気の核をなすのが、そのライフスタイル。幸福度世界一※のカギを握るその本質に焦点を当て、自然が息づくデザインプロダクトの秘密を紐解きます。
自然とともに生きる暮らしのなかで生まれた、フィンランドの人々の豊かな発想力と彩りにあふれる世界をお楽しみください。
※フィンランドは 2018 年から 2021 年まで世界幸福度ランキング4年連続世界一位。国連の「世界幸福度調査」による。