ヨーロッパのドレスは、それぞれの時代でスカートの形や丈、袖の大きさなどに流行が見られます。これらの流行は、政治的、経済的、社会的な要因が密接に関係しています。本展では、宮廷が流行を生み出した18世紀から、産業の発達や社会の成熟とともに変化する19世紀を経て、若者や大衆が流行の担い手となった20世紀末まで、ヨーロッパを発信源とする約250年の女性モードの変遷を、その社会背景とともに紹介します。また特集として「花」模様を取り上げます。花模様はいつの時代も好まれ、花の種類や色、配置、また織物、刺繍、捺染といった表現方法によって、さまざまな印象を与えます。展示では18世紀から20世紀までの花模様のドレスを中心に出品します。
2022-04-18