青梅は、木綿の夜具地で有名でした。夜具地とは布団の布地のことです。青梅夜具地は昭和20年代から30年代に最盛期を迎え、全国に普及します。
本展覧会では図案に注目し、定番の縦縞と格子柄、薔薇・菊にペルシャ風の壺の取り合わせ、婚礼用の鶴や松竹梅の吉祥文まで多種多様な意匠と貴重な原画を展示します。生活様式の変化に伴い、1999年に夜具地の生産は終了しました。しかし青梅では、役目を終えた夜具地に新たな価値を与える「アップサイクル」に取り組んでいます。8月22日(火)には、夏休みの自由研究にも役立つワークショップ「夜具地で遊ぶ」を開催します。本展覧会が、青梅夜具地の魅力に触れる機会となれば幸いです。