太平洋戦争へと傾斜していく1930年代は、一方で昭和モダンとよばれた都市文化が爛熟しました。写真を多用した新たな視覚文化や、インターナショナル・スタイル建築、シュルレアリスムなどの前衛絵画が台頭し、革新と伝統、都会と地方といった両極を揺れ動いた変化の時代だったのです。


この頃、先端的な意識を持った人々が相前後して東北地方を訪れ、その土地の建築や人々の生活用品に注目し、これらを記録、蒐集、展示などを行いました。1933年に来日した建築家ブルーノ・タウト、1926年以降本格的に民藝運動を展開した柳宗悦、1940年に来日したシャルロット・ペリアンなどは、そうした人々の一例です。


また、こけしや郷土玩具への関心も飛躍的に高まり、それらを収集、紹介した武井武雄、山内神斧らの活動も注目されます。さらに「考現学」の祖・今和次郎や『青森県画譜』を描いた弟の今純三、東北生活美術研究会を主導した吉井忠などの東北出身者たちも、故郷の人と暮らしの貴重な記録を残しています。


この展覧会は、東北に向けられた彼らの複層的な「眼」を通して、後進的な周縁と思われた東北地方の豊かな文化のありようを、400点をこえる作品資料により確かめてみたいと思います。

会期:2022年06月04日(土)~2022年07月10日(日)

※新型コロナウィルス感染拡大防止のため、会期や入場条件等が変更になる可能性があります。最新情報は公式サイトをご確認下さい。

入場料一般・大学生 1,000円 (800円)
高校生 600円 (500円)
小・中学生 400円 (300円)
*( )内20名以上の団体。
*未就学児は無料。
*身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳をお持ちの方は無料。
詳細情報 展示の詳細情報を確認する

福島県立美術館

住所 〒960-8003
福島県福島市森合西養山 1番地
入場料常設展
 一般・大学生 280(220)円   ※ (  ) 内は20名以上の団体料金
 高校生以下  無料


●企画展
 展覧会ごとに異なります。
休日 月曜日(祝祭日をのぞく)
祝祭日の翌日(土・日にあたる場合は開館)
年末年始(12月28日~1月4日)

*5月6日、8月12日、11月4日は祝祭日の翌日となりますが、企画展開催中のため開館します。

*展示替にともなう臨時休館:2022年7月12日〜15日、10月18日〜21日
 臨時休館および年末年始休館:2022年12月20日〜2023年1月4日
 施設メンテナンスにともなう臨時休館:2023年3月7日〜17日
公式サイト https://art-museum.fcs.ed.jp/