令和3年度は、「赤」をテーマに2回の企画展を開催します。

第2回目は、赤い色「紅(べに)」をライフワークに作家活動をされている吉村晴子さんが取り組む「紅板締め」技法を取り上げます。

紅板締めは、両面に模様を彫った型板で、折りたたんだ長い絹布をはさんで赤で染める技法です。一般的に板締めや型染といった染色では表と裏の染め上がりに違いが生まれますが、紅板締めでは薄い絹布を使用し型板をきつく締めて染めるため、表裏にほとんど違いがなく染め上がるのが特徴のひとつです。江戸時代から明治時代前半にかけて紅板締めを用いた襦袢(じゅばん)や内側に着る着物が女性たちに愛されましたが、昭和初期には技法がほぼ途絶えてしまい「幻の染色」とも言われています。

吉村晴子さんが代表を務める「たかさき紅の会」はこの紅板締め技法の復元に取り組み、2006年に復元成功を発表しました。その取り組みは、繋げていく活動へと転換しています。

2020年からは当園で、植物染料による紅板締め手法の確立を目指して試験染を重ねてきました。技法の復活から伝承への活動を、歴史的資料、研究の記録とともにご覧いただきます。

会期:2021年10月08日(金)~2021年12月05日(日)

※会期や入場条件等が変更になる可能性があります。最新情報は公式サイトをご確認下さい。

入場料一般200円、大学・高校生150円

※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた方および付き添いの方1名、65歳以上の方、中学生以下は無料になります。
※10月28日(木)群馬県民の日は、無料になります。
休日 会期中休館日
10月11日(月)・18日(月)・25日(月)
11月1日(月)・4日(木)・8日(月)・15日(月)・22日(月)・24日(水)・29日(月)
詳細情報 展示の詳細情報を確認する

高崎市染料植物園 染色工芸館

住所 〒370-0865
群馬県高崎市寺尾町2302-11
開館時間9時~16時30分(入館は閉館30分前まで)
休日 月曜日・祝日の翌日(月曜日が祝日の場合は開園し、翌平日休園)・年末年始
公式サイト https://www.city.takasaki.gunma.jp/docs/2017082200011/