20世紀最大の芸術運動であったシュルレアリスムは芸術の枠を超えて、人々の意識の深層にまで影響力を及ぼしました。革新的な意匠を生み出し、時代を先駆けようとする優れたクリエーターたちの表現は、時にシュルレアリスムの理念と重なり合うものであり、モードの世界にもシュルレアリスムに通底するような斬新なアイデアを垣間見ることができます。

一方、シュルレアリストたちと親交のあったエルザ・スキャパレッリは、シュルレアリスムの潮流のなかで示された特異な感覚を、モードの世界に積極的に取り込んでゆきました。またシュルレアリストたちは、帽子や靴、手袋といったファッションアイテムを霊感の源として、絵画や写真、オブジェといった作品のなかに生かしました。衣裳へのトロンプ・ルイユ(だまし絵)的なイラストの導入や、内側と外側の意識を反転させたようなデザイン等、シュルレアリスムを契機として出現したユニークな発想力は、まさに「奇想のモード」として今日にまで影響を与え続けています。

本展ではさらに、シュルレアリスムの感性に通ずるような作品群にも注目し、現代の私たちからみた<奇想>をテーマに、16世紀の歴史的なファッションプレートからコンテンポラリーアートに至るまでを、幅広く展覧します。シュルレアリスムがモードに与えた影響をひとつの視座としながら、その自由な創造力と発想によって、モードの世界にセンセーションをもたらした美の表現に迫ろうとするものです。

会期:2022年01月15日(土)~2022年04月10日(日)

※会期や入場条件等が変更になる可能性があります。最新情報は公式サイトをご確認下さい。
⇒ 来場時の注意事項を確認する

入場料一般 1,400円 (1,120円)
大学生(専修・各種専門学校含む) 1,120円 (890円)
中学生・高校生 700円 (560円)
65歳以上 700円 (560円)

*( )内は団体料金。団体は20名以上
*小学生以下および都内在住在学の中学生は無料
*身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその介護者2名は無料(手帳の提示をお願いします)
*教育活動として教師が引率する都内の小・中・高校生および教師は無料(事前申請が必要)
*シルバーデーおよび家族ふれあいの日の割引については、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、当面の間休止としております。
開催時間10時~18時(入館は閉館の30分前まで)
休日 毎週月曜日
*ただし3月21日は開館、3月22日(火)は休館
備考 ※新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防止する観点から、東京都の方針に則り、同館の庭園は1月12日(水)から当面の間、公開を休止することとなりました。ご注意ください。
詳細情報 展示の詳細情報を確認する

東京都庭園美術館

住所 〒108-0071
東京都港区白金台5丁目21−9
入場料○入館料
展覧会によって異なります。詳細は展覧会ページをご覧ください。
※展覧会のチケットをお持ちの方は、庭園にもご入場いただけます。

○庭園入場料
一般200円(160円)、大学生(専修・各種専門学校含む)160円(120円)、中・高校生・65歳以上100円(80円)
・( )内は20名以上の団体料金。
・小学生以下および都内在住在学の中学生は無料。
・身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその介護者2名は無料。
・第3水曜日(シルバーデー)は65歳以上の方は無料。
・家族ふれあいの日(毎月第3土曜日と続く日曜日)は、18歳未満の子を同伴する都内在住の方2名まで、庭園の入場料金が半額になります。
※シルバーデー、家族ふれあいの日は当面中止いたします。
※展覧会は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、日時指定の事前予約を導入しています。
開館時間10時~18時 (入館は17時30分まで)
休日 毎週月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)、年末年始
備考欄 ※展覧会および庭園は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、日時指定の事前予約を導入しています。詳細は公式サイトをご確認ください。
公式サイト https://www.teien-art-museum.ne.jp/