本展は、当館所蔵の民俗資料コレクションによって編集した書籍『民具のデザイン図鑑』(誠文堂新光社、2022年10月12日発売)をもとにした展覧会です。民具は、特定の設計者が考案するのではなく、人々の暮らしの現場において理にかなった造形として生み出されます。そして生活が変化するのにともない、その造形も常に変化してきました。そうした民具に対して、次の三つの視点を設定します。

① 日常的な労働や身の丈にあった生活に即した造形〈かたちと身体性〉
② デフォルメされた造形が意味を生み出し、共有する造形〈ユーモアと図案〉
③ 自然に宿る精霊や神仏を表現し、その霊性を暗示する造形〈見立てと表象〉

民具は、現代から見れば過去の庶民生活を知ることのできる民俗資料ですが、上記の見方でその造形を考えることで、わたしたちの生活や自然観、世界観と地続きなものとして再考することができます。本展では、民具が持つ豊かな造形の発想に新たな価値を見いだし、ユーモアと見立ての造形にまなぶことで、美術大学における民俗資料の可能性を考える機会としたいと思います。(展示資料約50点)

会期:2022年10月24日(月)~2022年12月24日(土)

※会期や入場条件等が変更になる可能性があります。最新情報は公式サイトをご確認下さい。

入場料無料
会場 13号館2F民俗資料室ギャラリー、美術館展示室1
備考 本展は現在、どなたも事前予約不要でご覧いただけます。
※新型コロナウイルス感染症の影響により、会期・時間を変更、あるいは予約制を導入する場合があります。最新情報は本サイトで随時ご案内いたします。
※年間スケジュールリーフレットに記載されている会期から変更しました。ご注意ください。
※前期・後期で展示資料の一部入替があります。
詳細情報 展示の詳細情報を確認する

武蔵野美術大学

住所 〒187-0032
東京都小平市小川町1丁目736
入場料無料
開館時間11時 - 19時(土・日曜日、祝日は 10時 - 17時)
休日 水曜日
公式サイト https://mauml.musabi.ac.jp/