展覧会キーワードは「子ども」。
生まれた子どもの無事と健やかな成長は、今も昔も変わらず、親たちが強く願う想いです。医療が現代ほど整っていなかった時代、幼い子どもの命は、成人よりもずっと弱く、病気や怪我などに容易に脅かされる存在でした。
そんな小さな命を守るため、地域ぐるみで、誕生や成長を祝い、その加護を神仏に託し、成長の節目には儀礼を行うなどして祝福し、その安寧を喜びました。
本展覧会では、子どもへの祈り・願いが込められたおむつや着物、成長を祝う場面で用いられた祝い風呂敷など、子どものための染織品を紹介します。