ヨーロッパにおける女性のファッションは、長い間、コルセットによって実現される理想的なプロポーションを中心に展開していきました。一方で、19世紀半ばには、様々な思想を背景にコルセットから遠ざかろうとする動きが既に現れ始めていました。こうした動きがモードの上で結実し、コルセットを必要としない新たな女性美が目指されるようになったのが20世紀初頭という時代です。

共立女子大学博物館は20世紀初頭の西洋服飾資料を多数所蔵していることで知られています。本展では、その中でもイタリアに関わりのある二人のデザイナー、マリアノ・フォルチュニおよびマリア・モナチ・ガレンガの作品をご紹介します。彼らは東洋や中世、ルネサンスといった、近代ヨーロッパから時代や地域の隔たるものにデザインの源泉をもとめました。プリント技法の活用やベルベット素材の選択といった共通項を持って活躍した二人はしばしば同列に語られますが、細部を覗いてみるとそこには違いも見えてきます。

この度は、ドレスやコートといった二人の作品を中心に、同時代のバッグや、彼らのデザインに影響を与えたとされる日本の型紙といった資料を交えて展示します。20世紀初頭に二人が繰り広げたファッション・デザインの世界をお楽しみください。

会期:2023年10月02日(月)~2023年12月02日(土)

※会期や入場条件等が変更になる可能性があります。最新情報は公式サイトをご確認下さい。

休日 日曜(ただし10/15は17時まで開館)、祝日(ただし10/9および11/3は17時まで開館)、10/13・10/16~18
詳細情報 展示の詳細情報を確認する

共立女子大学博物館

住所 〒101-0003
東京都千代田区一ツ橋2-6-1 共立女子学園2号館B1F
入場料無料
開館時間10時~17時(平日)、10時~13時(土曜)
※時間は変更することがありますので、最新の情報は開館スケジュールをご確認ください。
休日 日曜、国民の休日、大学が定める休日および展示入替期間
※詳細は公式サイトのカレンダーでご確認ください。
公式サイト https://www.kyoritsu-wu.ac.jp/muse/